当会の竹津宜男会長「札幌芸術賞」受賞
「PMFカフェサロン スペシャル」記念講演会を開催

 

 

札幌市の芸術文化活動に永年努められ大きな貢献のあった方への最高の賞「札幌芸術賞」が2012年11月19日、当会の竹津会長に贈られました。

竹津氏は1961年に設立された札幌交響楽団の創立団員として入団。ホルン奏者から事務局長(10年間)へと、延べ30年にわたり“北のオーケストラ”の国内外での発展に努められました。

また、1990年の「PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)」の誕生に注力されるとともに組織委員会オペレーティング・ディレクターとして15年にわたり国際教育音楽祭の発展に尽くされました。

いっぽう北海道国際音楽交流協会(ハイメス)の創設(現・副理事長)、また私ども「PMFを応援する会」の活動を陣頭指揮(会長)していることなど、地域の音楽文化の向上や芸術文化に根ざす豊かな街づくりに奔走されています。

 

親しく 「お話」 , 音楽あふれる 「お祝い」

そこで当会と「PMFボランティア・ハーモニー」が主催して、「PMFカフェサロン スペシャル」と銘打って竹津氏に特別に講演をお願いし、

芸術文化への思い・出会った人々・エピソードなどをお聞きする機会を企画いたしました。

 

12月26日、会場の札幌パークホテル「光華の間」には定員の100名を超える方々が出席。

このお祝いの集いの「第1部」として、竹津氏に「私の人生と芸術文化」と題してお話をしていただきました。

 

このなかで、竹津氏は大戦中の疎開先にお母さんがモーツァルトのピアノ協奏曲のレコード持たせてくれたこと、故郷の広島大学医学部に入学したもののドイツ語の辞書を買うはずのお金でパガニーニのヴァイオリン協奏曲の楽譜を買ってしまったことなど、音楽との出会いや音楽への深い思いに関するエピソードを紹介しました。

また、音楽科に転科した契機や、その後25歳の時に日本を巡回する演奏会で札幌を訪れ、この地がすばらしい街と感じたことから札幌交響楽団の誕生に際して参画したこと、などこれまでの人生を彩るご自身の記念写真を交えて「音楽」「文化」「街づくり」への熱い想いを語りました。

「第2部」では、北海道文化財団の磯田憲一理事長が「竹津さんは過去の事績を踏まえて未来を語れる人です。取り組んでいるテーマのひとつであるPMFはシステムとして“世界遺産”になりうる。その夢をみたい」と、またPMF組織委員会の中西浩二常務理事らからお祝いの言葉を贈られました。

 

竹津氏と深い親交のある「歌劇弾」(ソプラノ川島沙耶さん、バリトン下司貴大さん、ピアノ山本真平さん)も参加、のびやかな歌唱とピアノでオペラ曲などを次々と披露、

会を華やかに盛り上げました。お祝いに集った出席者それぞれが竹津氏の活動実績に感謝し、ますますのご活躍を期待する会となりました。 

 

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